『戦場にかける橋2/クワイ河からの生還』は、『戦場にかける橋』(1957年)の32年ぶりの続編として公開されました。今でこそ、35年ぶりに『ブレードランナー』(1982年)の続編『ブレードランナー2049』(2017年)が作られたり、28年ぶりに『トロン』(1982年)の続編『トロン: レガシー』(2010年)が作られたり、また、30年ぶりに『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)の続編『マッドマックス/ 怒りのデス・ロード』(2015年)が作られたり、と数十年ぶりの続編というのは珍しくなくなりました。しかし、1980年代は数十年ぶりの続編はまれで、あまり作られていませんでした。『オズの魔法使い』(1939年)の46年ぶりの続編『オズ』(1985年)とこの『戦場にかける橋2/クワイ河からの生還』くらいでした。
『戦場にかける橋』がピエール・ブールの小説の映画化だったのに対し、『戦場にかける橋2/クワイ河からの生還』は、同じ太平洋戦争中のクワイ河沿いの日本軍の捕虜収容所と、日本軍がその捕虜たちの一部を日本へ移送しようとしたエピソードを取材したノンフィクションが原作。エンディングには、口笛で奏でられる同じ「クワイ川マーチ(ボギー大佐)」が流れます。ただ、『戦場にかける橋2/クワイ河からの生還』は、『戦場にかける橋』とは無関係に作られた作品で、正確には続編ではありません。