『マスターズ/超空の覇者』は、アメリカのおもちゃ会社のマテル社のアクション・フィギュア・シリーズ『マスターズ・オブ・ザ・ユニバース』が原作です。宇宙のヒーローであるヒイ・マンを主人公に、最新メカで武装した戦士や、ファンタジー映画に出てくるような魔法使いをイメージさせるキャラクターなど数多くのアクション・フィギュアが売り出され、アメリカで大ヒットしました。一時期、日本でも売り出されていました。おもちゃ会社が自社のおもちゃのキャラクターを映画化するというのは、当時はたいへん珍しいことでした。ようやく2000年代に入って、マテル社と肩を並べるおもちゃ会社のハズブロ社が、自社の『トランスフォーマー』(2007年)や『G.I.ジョー』(2009年)を映画化したことで、さほど珍しいことではなくなりました。