『逃亡者』は、実力派のキャストで固められました。マイケルにミッキー・ローク。1980年代後半は、ミッキー・ロークの全盛期でした。『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985年)、『ナインハーフ』(1986年)、『エンゼル・ハート』(1987年)などでヒットを飛ばします。その後、一時低迷しますが、『レスラー』(2008年)で復活。『アイアンマン2』(2010年)、『エクスペンダブルズ』(2010年)、『インモータルズ―神々の戦い―』(2011年)などで再び注目されました。ナンシーに『再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ』(1988年)、『カクテル』(1988年)、『ロードハウス/孤独の街』(1989年)、『ドラッグストア・カウボーイ』(1989年)、『バーチュオシティ』(1995年)などのケリー・リンチ。ティムにアンソニー・ホプキンス。アンソニー・ホプキンスは『遠すぎた橋』(1976年)、『マジック』(1978年)、『エレファント・マン』(1980年)などで活躍していましたが、『逃亡者』の次にハンニバル・レクター博士役で出演した『羊たちの沈黙』(1991年)で一躍脚光を浴びます。『ハワーズ・エンド』(1992年)、『ドラキュラ』(1992年)、『ニクソン』(1995年)、『アミスタッド』(1997年)、『アレキサンダー』(2004年)、『ウルフマン』(2010年)など代表作が多数あります。再びハンニバル・レクター博士を演じた『ハンニバル』(2001年)、『レッド・ドラゴン』(2002年)も話題になりました。ノラに『誰かに見られてる』(1987年)、『ドアーズ』(1991年)、『ロスト・イン・スペース』(1998年)などのミミ・ロジャース。当時のミミ・ロジャースは、トム・クルーズの妻としても知られていました(1990年に離婚)。チャンドラーに『大統領の陰謀』(1976年)、『評決』(1982年)、『アイスマン』(1984年)、『プレイス・イン・ザ・ハート』(1984年)、『陪審員』(1996年)、『インサイダー』(1999年)などのリンゼイ・クローズ。アルバートにデビッド・モース。デビッド・モースは、このあと、主演を務めた『インディアン・ランナー』(1991年)のほか、『12モンキーズ』(1995年)、『ザ・ロック』(1996年)、『コンタクト』(1997年)、『グリーンマイル』(1999年)、『プルーフ・オブ・ライフ』(2000年)、『16ブロック』(2006年)、『シャンハイ』(2010年)、『ワールド・ウォーZ』(2013年)などで名バイプレイヤーとして活躍しています。