• 映画の思い出を語っていきます!

フリージャック(3)

フリージャック(1992年アメリカ 日本公開: 1992年)Freejack

3. キャスト&スタッフ

 公開当時、旬の俳優たちが出演しています。アレックスに『アウトサイダー』(1983年)、『セント・エルモス・ファイヤー』(1985年)のエミリオ・エステベス。ビリー・ザ・キッドを演じた『ヤングガン』(1988年)が好評を得ました。その続編『ヤングガン2』(1990年)がヒットした直後の作品が『フリージャック』でした。アレックスの反逆児的なキャラクターは、ビリー・ザ・キッドに共通するものがあります。エミリオ・エステベスは、監督としても活躍していて、近年も『ボビー』(2006年)、『パブリック 図書館の奇跡』(2018年)などを発表しています。ジュリーには、『メジャーリーグ』(1989年)で注目されたレネ・ルッソ。『フリージャック』の次に公開された『リーサル・ウェポン3』でブレイクしました。そして、『アウトブレイク』(1995年)、『ゲット・ショーティ』(1995年)、『身代金』(1996年)、『トーマス・クラウン・アフェアー』(1999年)などの大作に出演し、近年も『マイティ・ソー』シリーズ(2011年~2013年)で活躍しています。『マイティ・ソー』シリーズの役で『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)にも出演しています。マッキャンドレスにアンソニー・ホプキンス。『遠すぎた橋』(1976年)、『エレファント・マン』(1980年)などで知られていましたが、ハンニバル・レクター博士を演じた『羊たちの沈黙』(1991年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、一躍、時の人となりました。『羊たちの沈黙』の次に出演したのが『フリージャック』でした。その後も、『ハワーズ・エンド』(1992年)、『ドラキュラ』(1992年)、『ニクソン』(1995年)、『アミスタッド』(1997年)など大作・話題作に出演。『ハンニバル』(2001年)、『レッド・ドラゴン』(2002年)では、再びハンニバル・レクター博士を演じ話題になりました。近年も『マイティ・ソー』シリーズ(2011年~2017年)、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017年)で活躍しています。『マイティ・ソー』シリーズの1作目と2作目ではレネ・ルッソと共演し、夫婦役を演じました。バセンダックは、ロックバンド<ザ・ローリング・ストーンズ>のボーカル、ミック・ジャガーが扮し、強烈な存在感を放っています。ほかに、アレックスを助ける謎の尼僧に『フィッシャー・キング』(1991年)のアマンダ・プラマー。アレックスを裏切るブラッドに『3人のゴースト』で演じた<過去のゴースト>が印象的なデビッド・ヨハンセンが出演しています。

 監督は、『ヤングガン2』(1990年)でもエミリオ・エステベスと組んだジェフ・マーフィー。スティーブン・セガール主演の『暴走特急』(1995年)などを発表しました。『エイリアン』(1979年)の原案、『トータル・リコール』(1990年)の脚本などで知られるロナルド・シャセットが、SF作家ロバート・シェクリイの小説『不死販売株式会社』を脚本化しました。音楽は、『ダーククリスタル』(1982年)、『クリフハンガー』(1993年)、『13デイズ』(2000年)などのトレバー・ジョーンズ。退廃的な未来世界に合ったけだるいテーマ曲が印象的です。SFXは、『ニューヨーク1997』(1981年)、『ワン・フロム・ザ・ハート』(1982年)などのSFX工房ドリーム・クエスト・イメージズが担当しました。ドリーム・クエスト・イメージズは、『アビス』(1989年)、『トータル・リコール』(1990年)のSFXを手がけ、2年連続でアカデミー賞特殊視覚効果賞を受賞していて、これまた旬のSFX工房でした。

『フリージャック』(4)見どころ①!~独特の未来世界観と個性的な登場人物!~