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愛と野望のナイル(7)

愛と野望のナイル(1990年アメリカ 日本公開: 1990年)Mountains of the Moon

7. 見どころ②!~忠実な遠征の再現!~

『愛と野望のナイル』の原題は”Mountains of the Moon(月の山脈)” です。「月の山脈」とは、2世紀のギリシアの地理学者プトレマイオスが名づけたナイル川の水源地のこと。『愛と野望のナイル』は、この「月の山脈」を目指すバートンとスピークの遠征が描かれるわけで、その克明かつダイナミックな描写が映画のハイライトになっています。まず、現地でポーターを選別するところから始まります。ライオンとの遭遇、ポーターの逃亡、飢えと病気などが次々と起こり、2人は極限状態に追い込まれていきます。スピークは左耳を虫の侵入で負傷し、バートンは足を傷めます。当時の遠征がいかに困難を伴ったものだったのかということがわかります。そのような旅の中でも、2人が優雅に陶器のティーカップでお茶を飲む描写が登場し、何とも言えないおもしろさを感じさせます。
 19世紀の徒歩によるアフリカ遠征の旅が忠実かつ臨場感たっぷりに再現されていて、『愛と野望のナイル』を一見の価値ある作品にしています。

『愛と野望のナイル』(8)見どころ③!~悲劇的な末路に至る友情の物語!~