• 映画の思い出を語っていきます!

アパッチ(1990年)(4)

アパッチ(1990年アメリカ 日本公開: 1990年)Fire Birds(別タイトル Wings of the Apache)

4. キャスト&スタッフ

 ジェイク・プレストンにニコラス・ケイジ。恋人ビリー・リー・ガスリーにショーン・ヤング。『ブレードランナー』(1982年)のレイチェル役で注目されたショーン・ヤングは、『デューン/砂の惑星』(1984年)、『恐竜伝説ベイビー』(1985年)、『追いつめられて』(1987年)で相次いでヒロインを務め、絶好調のころでした。ほかに『ウォール街』(1987年)、『死の接吻』(1991年)、『エース・ベンチュラ』(1994年)など。ジェイクの指導教官ブラッド・リトルにトミー・リー・ジョーンズ。トミー・リー・ジョーンズは、『歌え!ロレッタ愛のために』(1980年)で高い評価を得ましたが、このころはまだ小規模な作品への出演が続いていました。それが、『アパッチ』の次に出演した『JFK』(1991年)のクレイ・ショー役でアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされ、一躍有名になります。そして、『逃亡者』(1993年)でハリソン・フォードを追いつめる連邦保安官補ジェラードを演じ、アカデミー賞の助演男優賞に輝きました。その後も『依頼人』(1994年)、『バットマン フォーエヴァー』(1995年)、『ボルケーノ』(1997年)、『メン・イン・ブラック』シリーズ(1997年~2012年)、再びジェラードを演じた『追跡者』(1998年)、『英雄の条件』(2000年)、『スペース カウイボーイ』(2000年)など快進撃が続き、近年も『リンカーン』(2012年)、『ジェイソン・ボーン』(2016年)、『アド・アストラ』(2019年)などで活躍しています。『アパッチ』は、ニコラス・ケイジとトミー・リー・ジョーンズがキャリア初期に出演した作品として記憶される一編です。

 監督は、『バスター』(1988年)で知られるデビッド・グリーン。『バスター』でもデビッド・グリーンと組んだミュージシャンのフィル・コリンズが主題歌「ウェイ・トゥ・マイ・ハート」と挿入歌「ドゥー・ユー・リメンバー」を提供しています。音楽は、『ローズ家の戦争』(1989年)、『ドン・サバティーニ』(1990年)、『アザー・ピープルズ・マネー』(1991年)、『ホッファ』(1992年)、『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(1996年)、『ブロークダウン・パレス』(1999年)、『マリー・アントワネットの首飾り』(2001年)、『ダブル・ミッション』(2010年)などのほか、コメディを多く手がけてきたデビッド・ニューマン。『トップガン』(1986年)、『ホット・ショット』(1991年)のリチャード・T・スティーブンスが特殊空中撮影を担当し、その熟練した技が『アパッチ』を支えています。

『アパッチ』(1990年)(5)見どころ①!~シンプルなストーリーに織り込まれた多彩なドラマ!