• 映画の思い出を語っていきます!

ニューヨーク東8番街の奇跡(2)

ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年アメリカ 日本公開: 1987年)*batteries not included

2. 続々公開されたアンブリンの作品!

 アンブリン提供の第一作は『グレムリン』(1984年)でした。『グレムリン』は、日本では1985年のお正月映画として、1984年12月に『ゴーストバスターズ』、『ゴジラ』と並んで公開されました。3作品の頭文字がGであることから3G対決と呼ばれ話題になりました。1985年12月には、1986年のお正月映画として、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『グーニーズ』が同じ日に公開されました。これら二つのアンブリン作品とあわせて『コクーン』(1985年)と『サンタクロース』(1985年)といった大作も同時期に公開され映画界は活況を呈しました。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『グーニーズ』は、特に若者の熱狂的な支持を受け大ヒットしました。1986年の3月には春休み映画として、アンブリン提供の『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』(1985年)が公開され、ヒットします。1986年秋には、アンブリン提供で、スピルバーグ自らの監督作『カラー・パープル』が公開されました。スピルバーグが、初めて挑んだ人間ドラマとして注目されました。それとほぼ同時期に『E.T.』(1982年)がリバイバル上映されています。1986年12月には、1987年のお正月映画としてアンブリン提供のコメディ『マネーピット』(1986年)が登場。1987年の夏休み映画には、アンブリン提供の『ハリーとヘンダスン一家』(1987年)が公開されました。このように毎年、お正月・春休み・夏休みという興業の書き入れ時にアンブリン作品が登場し、映画界を牽引しました。そして、1987年12月に、1988年のお正月映画として公開されたのが、アンブリン提供の『ニューヨーク東8番街の奇跡』です。ほぼ同時期に、アンブリン提供の『インナースペース』が公開されました。これは、2年前の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『グーニーズ』の同時期公開を彷彿させました。映画ファンの間に、あのときの熱狂を再び!という期待感を煽り、話題になりました。翌1988年12月には、1989年のお正月映画としてアンブリン提供の『ロジャー・ラビット』が公開。それ以降も『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990年)、『グレムリン2 新・種・誕・生』(1990年)が公開され、アンブリンの快進撃は続きます。そして今も大ヒットメーカーのプロダクションとしてハリウッドに確固たる地位を築いています。

『ニューヨーク東8番街の奇跡』(3)心温まるSFファンタジー