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ニューヨーク東8番街の奇跡(7)

ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年アメリカ 日本公開: 1987年)*batteries not included

7. 見どころ①!~アパートの住人とエイリアンとの交流!~

 『ニューヨーク東8番街の奇跡』は、なんといってもアパートの住人とエイリアンの家族の交流の様が楽しいです。フランクたちアパートの住人は、ごく自然にエイリアンの家族を受け入れ、交流を深めていきます。原題の”*batteries not included”は、「バッテリーは含まれず」の意味。これは、死産だった3人目の子どもエイリアンを見て、初めてハリーが言うセリフになっています。エイリアンにはエネルギー源の電力が必要。住人たちは、エイリアンに、電力を惜しみなく提供するのです。そして、エイリアン夫婦の出産の際には、懸命に助けます。3人目の子どもエイリアンは死産でしたが、ハリーが生きかえらせます。3人の子どもエイリアンが逃げてしまった際にはタイムズスクエアを探して回ります。
『ニューヨーク東8番街の奇跡』は、タイトルに奇跡が入っていることから、エイリアンの家族が住人にもたらした奇跡に注目しがちですが、エイリアンがもたらした奇跡は、住人に対する恩返しのように見えます。
 フランクとフェイのカフェで、エイリアンの夫婦と子どもエイリアンが、2人を手伝う様も愛嬌があっておもしろいです。夫のエイリアンが、くつろぐフランクの葉巻に火をつけたり、フェイのコーヒーを入れたりする描写や、メイスンがマリッサをモデルに絵を描いている横で、子どもエイリアンが2人で遊んでいたりする描写も、住人の生活にエイリアンが自然に溶けこんでいるようで、楽しいものに仕上がっています。

『ニューヨーク東8番街の奇跡』(8)見どころ②!~このころ多かったファースト・コンタクトものの集大成!~