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ニューヨーク東8番街の奇跡(8)

ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年アメリカ 日本公開: 1987年)*batteries not included

8. 見どころ②!~このころ多かったファースト・コンタクトものの集大成!~

『ニューヨーク東8番街の奇跡』は、人間とエイリアンの出会いを描いた作品です。1980年代は、人間とエイリアン(もしくは人間でないもの)の出会いを描く、ファースト・コンタクトものともいうべき映画が数多く作られました。その起爆剤になったのは『E.T.』(1982年)でした。記録的な大ヒットをした『E. T. 』は、新しいジャンルを開拓したという点でもエポック・メイキングな作品でした。
『スターマン/愛・宇宙はるかに』(1984年)では、エイリアンは人間の姿で主人公の女性の前に現れます。『コクーン』(1985年)とその続編『コクーン2/遥かなる地球』(1988年)でもエイリアンは人間の姿をしています。『ダリル』(1985年)では、エイリアンではなく少年の姿をしたロボットが人々と交流する様が描かれます。『ショート・サーキット』(1986年)とその続編『ショート・サーキット2/がんばれ!ジョニー5!』(1988年)もロボットが登場。『ハリーとヘンダスン一家』(1987年)では、伝説の生物ビッグフットとアメリカ人の一家の交流が描かれました。SFコメディ『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』(1986年)では、アヒルのエイリアンがロックシンガーの女の子と出会います。『ナビゲイター』(1986年)のエイリアンは宇宙船そのもの。主人公の少年は宇宙船に乗りこみ、エイリアンとコミュニケーションを取りながら旅をします。こうした潮流の中で登場したのが、『ニューヨーク東8番街の奇跡』でした。『ナビゲイター』に登場したエイリアンの発想をさらに推し進め、小型の円盤そのものがエイリアンという独特の魅力をもつキャラクターが、作り出されました。『ニューヨーク東8番街の奇跡』は、1980年代に作られたファースト・コンタクトものの集大成といえます。このあと、エイリアンと少年の交流を描く『マック』(1988年)が公開されましたが、このジャンルの映画は1990年代になるとあまり作られなくなりました。

『ニューヨーク東8番街の奇跡』(9)見どころ③!~アパートの住人達の出会い直しの物語!~