• 映画の思い出を語っていきます!

イヤー・オブ・ザ・ガン(その9&その10)

イヤー・オブ・ザ・ガン(1991年アメリカ 日本公開: 1991年)Year of the Gun

9. キャスト

 当時売り出し中の、フレッシュな俳優が集められました。主人公のデヴィッド・レイボーンにアンドリュー・マッカーシー。『セント・エルモス・ファイアー』(1985年)、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』(1986年)、『マネキン』(1987年)などの青春映画や、ロサンゼルスの若者模様を描いた辛口の『レス・ザン・ゼロ』(1987年)で注目されていたアンドリュー・マッカーシーにとって、『イヤー・オブ・ザ・ガン』は初の本格サスペンスでした。アリソン・キングに『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝』(1985年)とその続編『キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて』(1986年)で注目され、『トータル・リコール』(1990年)でブレイクしたシャロン・ストーン。シャロン・ストーンは、『イヤー・オブ・ザ・ガン』の翌年に出演した『氷の微笑』(1992年)で一気にスターダムに駆け上がります。リア・スピネリに『レインマン』(1988年)、『ホット・ショット』シリーズ(1991年、1993年)のバレリア・ゴリノ。イタロ・ビアンキに『愛を殺さないで』(1991年)、『刑事エデン/追跡者』(1992年)などのジョン・パンコウが扮しています。

10. スタッフ

 製作は、エドワード・R・プレスマン。監督は、『フレンチ・コネクション2』(1975年)、『ブラック・サンデー』(1977年)などで知られるジョン・フランケンハイマー。5月に異色の軍事アクション『対決』(1990年)が公開され、11月に『イヤー・オブ・ザ・ガン』が公開された1991年は、ちょっとしたジョン・フランケンハイマー・イヤーでした。ジョン・フランケンハイマーは、人間ドラマの秀作『終身犯』(1962年)のあと、『影なき狙撃者』(1962年)から劇場用映画としては遺作となった『レインディア・ゲーム』(2000年)まで、アクション、サスペンスの分野で活躍しました。原作は、ジャーナリストでもあるマイケル・ミューショーが実体験をもとに発表した同名小説。音楽を『ロッキー』シリーズ(1976年~2006年、4作目を除く)、『ライトスタッフ』(1983年)、『ベスト・キッド』シリーズ(1984年~1994年)などのビル・コンティが担当し、緊迫感あふれるスコアを提供しています。

『イヤー・オブ・ザ・ガン』(その11)見どころ①!~青春の終わりを描く成長のドラマ!~