チベットのラマ寺院のジグメのもとにアシュラを連れてくるコンチェ、孔雀、冴子。アシュラを封印せねばならないと言うジグメに、コンチェと孔雀はアシュラを助けてほしいと懇願します。ジグメは、2人の申し出を聞き、秘儀によってアシュラを目覚めさせることに成功します。
そして、ジグメは、打ち明ける時が来たと悟り、孔雀とコンチェに2人の出生の秘密を語ります。20数年前、京の山奥に、互いに対立する陰陽道を修行する若い男女がいました。やがて2人は愛し合い子どもを身ごもりました。そのことを知った互いの術者たちは呪いをかけ、子どもは世を滅ぼす悪の種子として生まれました。子どもは双子で、それが孔雀とコンチェでした。裏高野は、悪の種子を絶つ決定をし、宮毘羅(クビラ)ら裏高野十二神将が両親を殺しました。当時、日本の密教僧・金剛夜叉王だったジグメは、掟に逆らい、コンチェを連れ逃げました。そして、チベットの密教団に救われ、<グルカ族のジグメ>として生きてきたのでした。一方、双子のもう一人は、慈空によって助けられ、孔雀として成長しました。コンチェもまた、孔雀を意味する言葉でした。孔雀とコンチェは、地獄門が開けばそれに取り込まれ、皆魔障外神(カイマショウゲジン)がこの世によみがえるという宿命を負っていました。しかし、アシュラを信じてよみがえらせたように、宿命に逆らってみよ、とジグメは2人に言うのでした。
ジグメのもとについにコンチェ抹殺の使命を帯びた宮毘羅と十二神将が現れます。宮毘羅は、コンチェだけは助けてくれと言うジグメを 剣で刺します。孔雀、コンチェと十二神将の戦いが始まります。しかし、多勢に無勢。孔雀とコンチェは、十二神将に追いつめられてしまいます。
そこに外から光が射しこみ、慈空が現れ、一同に戦いを止めるように言います。自分たちは掟に従うまで、となおも言う宮毘羅に、今、皆魔障外神の復活を阻止できるのは孔雀とコンチェしかいない、と言い放つ慈空。一同が慈空の威厳に圧倒され、矛を収めたとき、冴子がやってきて、アシュラに異変が起こったことを 孔雀に知らせます。現れたアシュラは、コンチェを悲しそうな表情で見つめると、外に出て行きます。アシュラが空を見上げると、日食が起こり、辺りは闇に包まれます。そして、地響きとともに巨大な地獄門が、地下から地上へ姿を現します。再び現れる羅我。そして目覚める巨人・皆魔障外神。孔雀、コンチェと魔界の者との対決が始まります。