前作『キングコング』(1976年)のメインスタッフが再び結集しました。製作は、イタリア出身のディノ・デ・ラウレンティス。フェデリコ・フェリーニ監督の名作『道』(1954年)などを製作したのち、アメリカに進出。『キングコング』、『オルカ』(1977年)、『フラッシュ・ゴードン』(1980年)、『コナン・ザ・グレート』(1982年)、『デューン/砂の惑星』(1984年)などの大作を手がけました。監督は、ジョン・ギラーミン。『タワーリング・インフェルノ』(1974年)、『キングコング』、『ナイル殺人事件』(1978年)などの大作を手がけました。SFXは、カルロ・ランバルディ。前作『キングコング』でアカデミー賞特別業績賞、『エイリアン』(1979年)、『E.T.』(1982年)でアカデミー賞視覚効果賞を3回受賞した才人で、同じディノ・デ・ラウレンティス製作の『デューン/砂の惑星』、『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(1984年)のほか、日本映画『REX 恐竜物語』(1993年)のSFXも担当しています。
これら前作『キングコング』のスタッフに加えて、『エイリアン』(1979年)の原案、『トータル・リコール』(1990年)、『フリージャック』(1992年)の脚本などで知られるロナルド・シャセットが脚本に参加。音楽は、『ファイナル・カウントダウン』(1980年)、『グレイストーク ―類人猿の王者-ターザンの伝説』(1983年)、『兜/KABUTO』(1991年)のジョン・スコットが担当。前作『キングコング』のジョン・バリーによるスコアも美しく冒険ロマン溢れるものに仕上がっていましたが、ジョン・スコットによる『キングコング2』のスコアはまさに入魂の作といえるもので、壮大で迫力に満ちています。優しいメロディが心にしみるテーマ曲は、名曲といえるでしょう。