地味ですが日中の実力派のキャストが集められました。空海に永島敏行。喜娘(きじょう)に桜田淳子。椰(なぎ)に栗林綾子。小槌(こづち)に天宮良。大伴勝兄に大橋吾郎。遣唐大使・藤原葛野麻呂に河原崎健三。南天婆羅門に画家・小説家としても知られる甲斐大策。顧燕(コエン)にジャン・リイリイ。香卉(コウカイ)にドゥアン・シュウ。安底利(あてり)に隆大介。留学僧・永忠(ようちょう)に高橋悦史。大学寮の明経科の博士を大滝秀治が演じています。そして、ナレーターを日下武史が務めています。
監督は、『黄河謡』(1990年)で第14回モントリオール国際映画祭の監督賞を受賞したテング・ウェンジイ。音楽は、喜多嶋修が担当し、そのサウンドは神秘的で幻想的な雰囲気を映画に与えています。美術は、『天平の甍』(1980年)、『ツィゴイネルワイゼン』(1980年)、『未完の対局』(1982年)、『帝都物語』(1988年)、『千利休 本覺坊遺文』(1989年)をはじめ200作品以上で活躍してきたベテランの木村威夫が担当しています。