『バット★21』は、様々な航空機が登場し、航空アクションとしても楽しめます。当時は、『アイアン・イーグル』(1986年)が先鞭をつけ、『トップガン』(1986年)が新時代の航空アクションのスタンダードとなり、一つの潮流が生まれていたころ。また、『バット★21』は、『アイアン・イーグル』の続編『メタル・ブルー』(1988年)と同じ日に日本で公開されました。
『バット★21』の劇場用パンフレットには、登場する航空機が写真付きで詳しく解説されています。以下、そこから少し紹介します。冒頭、ハンブルトンが乗る電子戦機は、<ダクラスEB-66>。クラークの乗る偵察機<セスナO-2>は、小型ながらロケット発射ができる優れもの。コブラ・リーダーとして登場するのは、『地獄の黙示録』(1979年)などベトナム戦争映画の常連<ベルUH-1 イロコイ>。ビッグ・スカイとして登場するのは、<シコルスキーH-3>。クラークが攻撃を要請する戦闘機部隊クラブ・ツリーとして<ノースロップF-5 フリーダムファイター>が登場。ラストの爆撃作戦は、戦闘機<ロックウェルF-100 スーパーセイバー>によって行われます。
それぞれの役割に応じた航空機が次々に登場し、航空ファンも楽しめるでしょう。また、航空機が豊富に登場しながら、最後は船で救出というのもおもしろいです。