ラストマン・スタンディング(5)

ラストマン・スタンディング(1996年アメリカ 日本公開: 1997年)Last Man Standing

5. 見どころ①!~ジョン・スミスとヒッキーの迫力!~

『ラストマン・スタンディング』は、ブルース・ウィリス演じる主人公のジョン・スミスとクリストファー・ウォーケン演じる宿敵ヒッキーのキャラクターで魅せる映画です。
 基になった三船敏郎の桑畑三十郎が見せた刀さばきと同様ジョン・スミスの二丁拳銃のアクションシーンは、とにかく壮絶です。最後は負傷しながらも巧みな銃さばきを披露し、見事の一言。ですが、桑畑三十郎とジョン・スミスは、キャラクターの性格がずいぶん異なります。桑畑三十郎は豪快さとひょうひょうとしたところを併せ持ち人間味あふれていましたが、ジョン・スミスは、常に寡黙なたたずまいでスキを見せずシリアスなイメージ。ドイル一派とストロッジ一派に情報戦を仕掛ける知略家と同時に不幸な女性を助ける情け深い男として描かれています。
 また、仲代達也の卯之助とヒッキーも役どころは同じですが、性格はかなり違っています。卯之助は拳銃とマフラーがトレードマークのニヒルで洒脱なキャラクターでした。それに対し、ヒッキーは狂気じみた残忍さを全面に出しています。声帯を切られた過去をもち、しわがれた声で独特の話し方をするさまも不気味な怖さがあります。
 クールな中にも女性への情を見せるジョン・スミスと冷酷で死神のようなヒッキー、この二人のキャラクターが強烈な印象を残します。

『ラストマン・スタンディング』(6)見どころ①!~宗教的な救世主伝説!~

けんいち

管理人のけんいちです。 関西在住の映画の思い出ライター、映画グッズコレクターです。