1980年代のジャッキー・チェンは、日本での人気も最絶頂期にありました。二つの傑作『プロジェクトA』(1983年)と『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年)を発表。これらをはじめ監督を兼任した作品を次々と製作し、いずれも大ヒットを記録しました。『ポリス・ストーリー/香港国際警察』の続編『九龍の眼/クーロンズ・アイ』(ビデオ/DVDタイトル『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』)を1988年に公開した後に、満を持して発表したのが『奇蹟/ミラクル』です。『奇蹟/ミラクル』はジャッキー・チェン監督作品の一つの頂点ともいえます。ジャッキー・チェンも自らの一番のお気に入りとして、『奇蹟/ミラクル』をあげています。
私は、大学生のころ『奇蹟/ミラクル』を京都の美松劇場で鑑賞しました。劇場の大画面で展開するジャッキー・チェンの見事なアクションとともに心温まるストーリーを楽しみました。