『戦場にかける橋2/クワイ河からの生還』の後、21世紀に入ってからもクワイ河の日本軍捕虜収容所を題材にした映画が作られています。
日本では劇場未公開で、ロバート・カーライル、キーファー・サザーランドらが出演の『エンド・オブ・オール・ウォーズ』(2001年)は、スコットランド兵アーネスト・ゴードンの実体験を記した『クワイ河収容所』が原作。収容所の過酷な強制労働と虐待をリアリティたっぷりに描きながら、そのような凄惨な状況下での<自己犠牲>と<赦し>について私たちに問いかけます。
コリン・ファース、ニコール・キッドマン、真田広之出演の『レイルウェイ 運命の旅路』(2013年)は、イギリス軍人エリック・ローマクスの同名ノンフィクションが原作。こちらは、かつて捕虜収容所のあった戦後のタイを舞台に、エリック・ローマクスと収容所の通訳をしていた元日本兵の再会を通して、<対立>と<赦し>を描いています。
21世紀に入ってもクワイ河捕虜収容所は、映画人にとって引きつけられる題材といえるでしょう。