また、『アンタッチャブル』は、『ゴッドファーザー』(1972年)以来のギャング映画の新しいスタンダードとなり、これ以降ギャング映画が次々に公開される「ギャング映画の時代」も牽引することになりました。『アンタッチャブル』の後、『ハーレム・ナイト』(1989年)、『ディック・トレイシー』(1990年)、『グッドフェローズ』(1990年)、『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1990年)、『ミラーズ・クロッシング』(1990年)、『モブスターズ/青春の群像』(1991年)、『バグジー』(1991年)、『ビリー・バスゲイド』(1991年)、『カリートの道』(1993年)、『カジノ』(1995年)、『ヒート』(1995年)とギャング映画が作られ続け、1990年代半ばまで「ギャング映画の時代」が続きました。
日本では、1987年ごろはレトロブームの真っ只中。学生がジャケットを着るようになり、ビリヤードがはやりました。1930年のシカゴを舞台にアルマーニの背広を着こなす主人公たちは、レトロブームの中の若者たちに憧れとして映りました。