デヴィッドは、人妻のリア・スピネリと愛し合う関係になっていました。ローマに帰ってきたリアとその息子マルコを空港に迎えに行くデヴィッド。空港にはアルド・モロ元首相の姿もありました。折しも誘拐されたあと、殺害されたガリアーニの事件が報道されているときで、モロは報道陣にガリアーニ殺害は「赤い旅団」の犯行か、と質問されていました。
リアは暴力を振るう夫ルチオと別れたがっていました。デヴィッドは、小説を出版し、それで得たお金で、リアと一緒に生きていくことを密かに決意していました。夜、リアのアパートで愛し合うデヴィッドとリア。アパートから出てきてスクーターで出発したデヴィッドは突然、二人の男に襲われます。そして二人の男は、デヴィッドに「リアに近づくな」と言って去りました。これはリアの家政婦レーナが仕組んだことでした。実は、レーナは、ルチオに通じていたのです。
襲われたデヴィッドは、自分のアパートのベッドで休んでいました。デヴィッドを看病するリア。リアは、ルチオに密告したレーナをクビにした、と言います。
リアはルチオと会い、ルチオと別れて、マルコと一緒にミラノへ引っ越すことを言いますが、ルチオは裁判所に訴えて、マルコを取り上げると言います。怒って帰ってきたリアを慰めるデヴィッド。二人は危険を避けるため、リアのアパートでは会わないことにします。
女性写真家アリソン・キングは、ローマの街で写真を撮っているとき、偶然、銀行強盗の現場に居合わせます。犯人二人は銀行の警備員を射殺し、バイクで逃げます。アリソンは犯人二人が自分に銃を撃ってきても、ひるまずにシャッターを切り続けました。アリソンの写真は注目され「TIME」誌に記事が載り、その表紙を飾るまでになります。デヴィッドもイタロを大学に訪れた折、「TIME」誌のアリソンの写真を見て、その迫力に驚きます。
デヴィッドは、アメリカン・ニュースの社長ベルニエの豪邸で開かれるパーティーにイタロを誘い、出席しました。パーティーでデヴィッドは、ベルニエにアリソンを紹介されます。アリソンも、ガリアーニは「赤い旅団」のメンバーかシンパで、誘拐を芝居したものの、結局「赤い旅団」に金を取られ殺されたのでは、とデヴィッドに話します。すると、車に乗った覆面の男たちが銃を乱射してパーティー会場に乱入してきます。彼らは「赤い旅団」を名乗り、パーティーの出席者から宝石や腕時計、財布を奪い、去りました。
とんだ災難になったパーティーからの帰路、アリソンはデヴィッドに、「赤い旅団」の内情を「旅団」の視点から書いた本が欲しい、と言うのでした。