『ニューヨーク東8番街の奇跡』は、ニューヨークの老朽化したアパートが舞台のSFファンタジーです。地上げ屋に立ち退きを迫られているアパートの住人を 宇宙から来訪した小さな円盤型のエイリアンたちが助けるというストーリーが描かれます。人間とエイリアンの交流を描くという『E.T.』のフォロワー的な作品です。主人公の老夫妻を実生活でも夫妻のヒューム・クローニンとジェシカ・タンディが演じ、他にも個性的な俳優たちがアパートの住人を演じています。ヒューム・クローニンとジェシカ・タンディといえば、2年前の『コクーン』にも夫婦役で出演していました。これまた、老人ホームの住人とエイリアンとの交流を 温かく描いた作品でした。ですから、『ニューヨーク東8番街の奇跡』は、エイリアンとの交流を描く『E.T.』と『コクーン』を足したような作品になっています。登場する円盤型のエイリアンは、独創的なデザインでその動きはコミカルな楽しさがあります。最後に奇跡的なエンディングが待っているという心温まる作品になっています。
私は、『ニューヨーク東8番街の奇跡』を高校生のころ京都の京都スカラ座で鑑賞しました。おんぼろアパートの住人達とかわいらしいエイリアンが生み出すほのぼのしたストーリーを楽しみました。