フリージャック(2)

フリージャック(1992年アメリカ 日本公開: 1992年)Freejack

2. ストーリー

 アレックスは、勢いに乗る新進気鋭のF1レーサーで、次のレースでも優勝を確実視されていました。そして、プライベートでも恋人のジュリーとの結婚を目前にしていました。しかし、レース本番で接触事故を起こし、宙を舞った車体は大爆発を起こします。その瞬間、アレックスは謎の車両の中に移動させられていました。ロボトミー手術を受けそうになったところ、車両が外部から攻撃され、アレックスは脱出します。街もすっかり変わり果てていました。ジュリーのアパートに向かいますが、アパートには別の住人がいました。アレックスは、自分が18年後の未来世界にいることに気づきます。 
 未来世界は環境破壊が進み、公害が広がり、ウイルスが蔓延していました。この社会の富裕層の人々は、公害やウイルスで侵された体を捨て、若く新鮮な体に自分の精神を移植して寿命を延ばしていました。この移植は、精神転送機(スピリチュアル・スイッチボード)という装置によって行われ、この装置を独占するマッキャンドレス社が世界的な権力をもっていました。マッキャンドレスが率いるマッキャンドレス社は、若く健康な人々を過去から拉致し、その肉体に富裕層の顧客の精神を移植していました。過去から拉致された人々は<フリージャック>と呼ばれる商品でした。アレックスは<フリージャック>として、未来社会に連れてこられたのでした。
 マッキャンドレス社に雇われた<フリージャック>ハンターのバセンダックに追われるアレックス。かつてのF1レースの仲間ブラッドを頼りますが、ブラッドに裏切られ、バセンダックに捕まりそうになります。なんとか危機を脱し、ジュリーと再会しますが、ジュリーは、アレックスが誰か別人の若返った姿だと疑います。バセンダックに追われる姿を見て、ジュリーは、ようやくアレックスを本人だと理解します。ジュリーは、今はマッキャンドレス社の幹部になっていました。ジュリーは、仲間のモーガンの助けを得て、アレックスを匿います。そして、マッキャンドレスに連絡し、アレックスを船で逃がそうとします。しかし、船着き場に着いたアレックスの目の前で約束していた船は、バセンダックに爆破されます。
 徐々に明らかになる陰謀。すべての黒幕はマッキャンドレスでした。マッキャンドレスは、ジュリーを愛していましたが、ジュリーがいつまでもアレックスのことを想い続けるので、アレックスの肉体に自分の精神を転送し、生まれ変わることでジュリーの心をつかもうとしていたのです。今や賞金を懸けられ逃げる身のアレックスですが、この陰謀を知り、ジュリーとともにマッキャンドレスと対決することになります。

『フリージャック』(3)キャスト&スタッフ

けんいち

管理人のけんいちです。 関西在住の映画の思い出ライター、映画グッズコレクターです。