ライマン・フランク・ボームの児童文学小説『オズの魔法使い』は、1939年に『風と共に去りぬ』（1939年）のヴィクター・フレミング監督、ジュディ・ガーランド主演で映画化され、ファンタジー映画、ミュージカル映画の名作として多くの人々に愛されています。ジュディ・ガーランドが劇中で歌う「オーバー・ザ・レインボウ（虹の彼方に）」は、あまりにも有名なナンバーです。
ウォルト・ディズニーにとって、ライマン・フランク・ボームの『オズの魔法使い』に始まる『オズ』シリーズの映像化は悲願の企画でした。ウォルト・ディズニー・スタジオが、ウォルト・ディズニーの死後約20年経って、ようやくそれを実現したのが『オズ』です。『オズ』は、『オズの魔法使い』の続きとなるストーリー。当時最新のSFXが駆使されました。『オズ』から28年後、再びウォルト・ディズニー・スタジオは、『オズ』シリーズを映画化しました。『スパイダーマン』シリーズ（2002年～2007年）のサム・ライミ監督、ジェームズ・フランコ主演の『オズ 始まりの戦い』（2013年）です。今度は、ライマン・フランク・ボームの『オズの魔法使い』を原作にしながら、ほぼオリジナルのストーリーで、オズの魔法使い誕生のいきさつを描きました。
『オズの魔法使い』の前日譚『オズ はじまりの戦い』と後日譚『オズ』がウォルト・ディズニー・スタジオの手で作られ、ここに『オズ』トリロジーができあがったのです。