3人のゴースト(3)

3人のゴースト(1988年アメリカ 日本公開: 1988年)Scrooged

3. ストーリー

 全米のテレビ業界で、最も若く社長の座についたIBCテレビのフランク・クロスは、クリスマスに生放送するテレビ番組「スクルージ」の準備に追われていました。社員に銃撃シーンや爆発シーンといった番組とは関係のない残酷シーンを入れた「スクルージ」のCMを見せ、1時間ごとにそのCMをテレビに流すように指示します。そして、CMに異論を言った社員のエリオットをクビにします。また、弟ジェームズからのクリスマス・イブを一緒に過ごそうという申し出も断ります。
 そんなフランクの前に7年前に死んだ元ボスのルー・ヘイワードがゴーストとなって現れ、心を入れ換えないと大変なことになると忠告し、改心のチャンスとして明日の正午から3人のゴーストがやってくることを予告しました。このことに恐れたフランクはかつての恋人クレアに電話します。心配したクレアは、IBCテレビのフランクを訪れますが、フランクはテレビ局会長との食事に行ってしまいます。食事中、コップの中に目玉が入っていたり、ウェイターが燃えていたりと、幻覚を見て外に飛び出すフランク。
 そして乗り込んだタクシーの運転手が、<過去のゴースト>で、フランクを過去に連れ出します。フランクは、<過去のゴースト>によって、テレビだけが友達の哀しい少年時代、フランクのテレビ局入社の若き日、恋人クレアとの出会いと幸せな日々、クレアとの別れなどを見せられます。
 続いて、妖精の姿をした<現在のゴースト>が、フランクの周囲の人々の姿を見せます。フランクは、自分がこき使う秘書グレースの息子が、5年前に、父親が殺されるところを目撃したショックから失語症になったことを知ります。また、弟ジェームズが自分のために乾杯してくれている姿も見せられます。
 IBCテレビに戻ったフランクは、自分がクビにしたエリオットにライフルを乱射されて襲われます。エリオットから逃れてエレベーターに乗りこんだフランクは、ガイコツの姿をした<未来のゴースト>によって未来に連れていかれます。そこで、冷酷な女性に様変わりしたクレアと弟のジェームズ夫妻にさびしく見送られながら自身が火葬にされるところを見ます。いつの間にか棺の中にいたフランクは火だるまになろうとする寸前で「スクルージ」の放送が始まったIBCテレビのスタジオに戻されます。
 フランクの心に変化が起ころうとしていました。

『3人のゴースト』(4)見どころ!~自己中心的な毒舌家からの変身!観客を楽しませるビル・マーレイ!~

けんいち

管理人のけんいちです。 関西在住の映画の思い出ライター、映画グッズコレクターです。