宇宙でスティーブ・ケルソに率いられた、太陽への決死の作戦<ミッション>が描かれるのと並行して、地上では、祖父スキート・ケルソによる孫マイク・ケルソ捜索という使命<ミッション>の旅が描かれます。マイクにも途中でティーグの陰謀を知ったことから、父スティーブに知らせる使命<ミッション>が生まれます。したがって、『クライシス2050』は、祖父、父、孫の3代の登場人物による3つのミッションの物語といえます。地上と宇宙を舞台にしたケルソ家の家族の物語になっているのです。
地球と太陽もその関係は、家族に似ています。母なる<太陽>。その子<地球>。ヘリオスのミッションは、暴走する<太陽>を正常化させること。つまり、<地球>を回復するためのミッションは、<太陽>を回復させることでもあります。『クライシス2050』は、ヘリオスの旅を通した、<地球>と<太陽>という宇宙規模の家族の物語でもあるのです。