スターゲイトを通って惑星間移動する場面もみどころです。当時最新のCGが使われています。水の膜のようなスターゲイトにダニエルが顔を入れた瞬間、すさまじい勢いでワームホールを通っていくのですが、ダニエルと一緒に体験しているような迫力です。『コンタクト』(1997年)にもワームホールを通って、地球から別の惑星へ移動する場面が登場しますが、『スターゲイト』の影響を受けているといえるでしょう。
さて、ここから砂漠の惑星に舞台は移ります。古代エジプト文明を再現したような社会で、ラーというエイリアンに人々は支配され、奴隷のように扱われています。オニール大佐とダニエルらの調査チームは、ラーという神のように人々に君臨するエイリアンと戦い、人々を開放することになります。
『スターゲイト』は、当時久々の本格的スペースオペラで、わかりやすいストーリーと丁寧なキャラクター造形で楽しませてくれました。変人ですが、純真なダニエルと、銃の暴発で息子を失い、心が傷ついた状態から登場するシリアスなオニール大佐は、魅力的なコンビになっています。銃の暴発で息子を失った経験から、砂漠の惑星で若者が銃を勝手に扱おうとしたとき、カッとなってしまうというエピソードが挿入されています。